Overleaf使ってみた

研究室でOverleaf使ってみてと言われたので調べた。 内容は2020年4月29日時点。

 Overleafとは

https://ja.overleaf.com/ ブラウザで動くオンラインlatexエディタ。

 基本プレイ無料

インストール不要でメアド登録で利用可能。
日本語化は簡単。
テンプレートもアップロードすれば使用可能。(バグることもあるらしい)
有名な学会のテンプレートが共有されてる。
リアルタイムコンパイル可能。(うざったいので切ってる。)
一人で書く分には便利に使える。
プロジェクト数無制限。

 オンラインでの協力プレイ

他の人と環境を共有、共同編集可能。 (注1) 
メールアドレス or URLで共有。(注2)

 充実したオプション

参照検索機能、mendeley、dropboxgithubとの連携ができます。(注3)

(注1) 標準では共同編集者は1人です。$15/月の課金で10人まで、$30/月の課金で無制限に招待可能となります。
(注2) 共有相手もOverleafに登録している必要があります。
(注3) 課金が必要です。

オンラインゲームのHP見たく書いてみたが、冗談はここまで。

 課金について

プランは基本3つ

  • personal
  • collaborator
  • professional

personalが無料。collaboratorが$15/月、professionalが$30/月のプラン。2つの違いは注1のみ。
割引プランあり。学生は半額になる。複数人分まとめ買いすると3~4割引き。
学校が提携してれば、有料プランを無料で使えるらしい。
共同編集できる事を売りにしてるのに、無料で1人までは少なくないか?と思う。

 使ってみた感想

インストール不要というのは大きい。最近は楽になったとはいえ、Latex環境の構築は時間がかかるなど面倒。
それが、メアド登録だけでできるというのは既存の環境と比較して大きなメリットだと思う。
共同編集できる事がメリットとして挙げられるが、正直微妙である。論文執筆の際に複数人が手を出すということってあるの?研究者として日が浅いのでわからないが、手を出してコメントまでだった。そう考えると共同編集の必要はそんなないのではと思う。
一方、ソースと出力が閲覧できるというのは大きいと思う。コメントを貰う時に、ソースも見てもらった方がより具体的なコメントが貰えるだろう。
残念な点としては共同編集者の制限である。無料プランでは1人しか共有できないというのはいささか使いずらい。例えば、3人に共有できれば、1人を指導教員、2人を教育係の先輩に充てられ、卒論修論作成がはかどるだろう。
オンラインでの協力プレイの項目で説明しなかったが、共有には編集可と閲覧専用の2種類がある。共有人数制限はこの2つの合計人数にかかる。これを何とか閲覧専用共有を3人までという感じに変更してくれれば、上の使い方ができる。
共同編集のインフラの開発維持に多くのコストが必要なのは想像できるが、なんとかしてほしい。

 その他気になったこと

 最新版の情報が少ない

Overleafは2018年中旬当たりにアップデートがあったらしく、システムが大きく変わったらしい。
以前をv1、今をv2というらしい。
ネットで調べると、(当たり前ではあるが)v1の資料が多く、v2の情報が少ない。
Overleafについて調べるときはこの辺り注意が必要。

(随時更新予定)